保存状態によって、シャンパンの味は大きく変わってしまいます。
ワインセラーをお持ちであれば、温度管理をされたその中で横にして安置するのが最も好ましいです。無い場合は、ご家庭の冷蔵庫の野菜室で横にするか、それも難しければ冷暗所に保管してください。冷たいところならばよいというわけではありません。一日の中で温度の変化が小さく、光の入らない状態での保管が、シャンパンの品質を保ちます。 |
・見た目
良いシャンパンは味覚だけでなく視覚も楽しませてくれるものです。色はわずかに薔薇色を帯びた淡い黄色から、華やかな黄金色まで様々ですが、いずれであってもクリスタルのように澄んでいるものが上等なシャンパンであると思います。
・香り
ブドウの品種とその配合によって、シャンパンの香りは様々なバリエーションを持ち、その複雑さがシャンパンを文化まで高めているとも言えます。一般にピノ・ノワールとピノ・ムニエは果実の風味を与え、シャルドネは繊細で新鮮な香りを与えると言えます。
・味
フルーツの味わいを基にした、新鮮なきらめきを感じる味であるべきです。しかしシャンパンの豊かで複雑な味わいは、当然ながら言葉にするのが難しく、そのため多くの人が長い時代に渡ってその表現方法に磨きをかけ、またそれ自体を文化として楽しんできました。とにかく、口の中にシャンパンを留めてみれば、あなたの舌でその豊かな風味を味わうことができるわけです。突き詰めれば、17世紀にシャンパンを発明したと言われる盲目の僧の言葉のように、「神様、私は星を飲んでいます」というような気持ちになるかもしれませんが、まずはご自信の感覚に身をゆだねていただきたいと思います。 |